モクジ
児童にヒョウタン食わせた小西哲夫教諭を懲戒免職にする事件!ひょうたんに毒がある?!
この事件は茨木市立小学校の校内で栽培したヒョウタンを児童に食べさせた事により小西哲夫教諭が懲戒免職。
というものだが、
最初ぽかんとした。なんせひょうたん食わせて懲戒免職。全然ピンと来ない。
小西哲夫教諭(63)がひょうたんを食べさせて懲戒免職された理由とは
「ひょうたんの危険性に気付いた校長の制止を聞かず、甘い認識で食べさせた重大な過失があった」
ということらしく、どうやら本当に児童にひょうたんを食べさせた事が原因らしい。
ひょうたんぐらいいいでしょ!!!と思ったが、
ひょうたんを食べた児童のうち17人が嘔吐や腹痛、下痢などの症状が出ている。
え?それはひょうたんで食中毒でも起こしたの?となる。
野菜ってそのまま食べたら食中毒になるのかと疑問になったが、
よく採れたて野菜をそのままかぶりつくシーンはよくあることだ。
生野菜を食べて食中毒になる恐れがあるなら全面的にそんなシーンをテレビで取り上げる事なんてまずありえない。
一体どういうことなんだろうか?
ヒョウタン(瓢箪)には毒はあった!!危険性と食用などの違い!
そもそもひょうたんって食べられるのか?って思ってる人も多いんじゃないだろうか?
聞いたことはあっても食べたことはないなんて思ってる人もいるかもしれない。
でも実はひょうたんって多分皆食べてるんですよね。それがカンピョウだ。
巻きずしに入っているあのカンピョウである。
グニグニして味の染み込んだアレだ。誰もが一度は食べた事があるだろう。
これはヒョウタンから作られるのである。
じゃあカンピョウって危ない?!って思うかもしれないがそうではない。
観賞用ヒョウタンと食用の夕顔の違い。
これが観賞用と言われるヒョウタン。一般的によく見る形のものだ。
ラクダの背中のように2つボコボコっと特徴的なくぼみが見られる。
一方でこちらのひょうたんが夕顔(ユウガオ)という。
夕顔(ユウガオ)の実を薄く削って干して作るがカンピョウとなる。
一気に納得してもらうために漢字にすると
瓢箪(ヒョウタン)と干瓢(カンピョウ)
干したヒョウタンと書いてカンピョウ!!
基本的に日本では夕顔でカンピョウは作られているのだが、
ヒョウタンもカンピョウとして食べられてるものもある。
じゃあ毒性どうのの違いはなにか?生がダメなの?
となるが、実際のところヒョウタンもウリ科ユウガオの品種でありユウガオもヒョウタンも一緒なんだけど
ようは食用と食用じゃないものがあり、観賞用を食べるとヤバイわけである。
ヒョウタンの毒はククルビタシン。
食用として表記してあるヒョウタンはいいのだが、
食用として表記されてないものは「ククルビタシン」という物質が多く含まれている。
ククルビタシン????
聞いたことがない名前だろう。なんせヒョウタンは知っている人も多いと思うが、
もともと中を繰り抜いて容器として使う文化が日本にはあり、勝手に取って食うなんて文化は当たり前だがない。
さらに言うなら野菜を自家栽培しようって事はあってもカンピョウを自家栽培しようって人もまずいない。
そのためこのククルビタシンという毒による被害は殆ど無く、取り上げられる事もなかったからだ。
ククルビタシンが含まれたヒョウタンを食べるとどんな毒の症状がでるの?
摂取後数時間で発症。
吐き気、おう吐、腹痛、下痢など消化器系に起こる。
というものだ。結構きつい!!!
でも毒の症状を見る限り猛毒で死に至るなんて事はなさそうが、相当苦しい事は変わらない。
牡蠣の食中毒になるのと同じような症状だと思う。
話をもどすと
今回の事件は実際子どもたちが「ヒョウタンを食べたい」と言って生のヒョウタンを切って食べさせた事で起きている。
子どもは好奇心旺盛であり、大人と違って赤ちゃんのように口に入れて判断したがる傾向もある。
もし小さなお子さんがいる親さんがこれを見ていたらヒョウタンが食べられる事を伝えた場合、
同時に生のヒョウタンを勝手に食べたらダメだよって事を伝えてあげて欲しい。
子どもの好奇心は純粋で知らないことは何でもやって見たがるだろう。
楽しい冒険心が嘔吐や腹痛になってしまっては可哀想だ。
児童にヒョウタンを食べさせて小西哲夫教諭(63)が懲戒免職されたという事件があったことをきっかけとして自分たちも勝手に食べない事、子どもたちには食べてはダメだということをしっかりと伝えていこう。