モクジ
牛乳石鹸のCMの内容に炎上!?
どんな家庭にでもある普通の日常生活のなかで「父親像」について悩む一人の父親にフォーカスした作品。
父親役に新井浩文さんをつかった2分半ほどのウェブCMだ。
「与えるもの」篇
ということで父親として子どもに何を与えられているだろうか?俺はオヤジのように出来ているだろうか?
という部分をテーマにしたものだ。
今回はこの牛乳石鹸のCMがものすごい炎上している件について話したい。
何が伝えたいのかわからない。という批判。
奥さんが可哀想!こんな父親ダメでしょ!という女性側の批判。
牛乳石鹸のテーマになってない!と言う批判
とまぁこんな感じで大炎上してしまったわけである。
しかしあえて今回はこの炎上擁護というか批判に対して物申していきたい。
噂の牛乳石鹸のCMの内容はこちら
とある日常。
新井浩文の演じる父親は今日もいつもどおりの日々を過ごす。
そして今日は子どもの誕生日。
妻にごみ捨てを頼まれて
誕生日ケーキを買ってきて欲しいとも頼まれる。
「はーい・・・」
仕事も終わって帰ろうとするのだが、
会社で上司に叱られる部下を見てしまったため部下のためにも飲みに誘う。
「俺も昔は怒られてさぁ・・」
と慰めてから帰る事になる。
帰ると妻に
妻「どうして飲んできちゃうわけ?」
と怒られるが言い返す事無く
夫「風呂入ってくる」
妻「ちょっとまだ話終わってない」
と面倒くさそうに風呂に向かう。
風呂でこの時おそらく牛乳石鹸をつかって嫌な気持ちを洗い流す。
風呂から上がって
夫「さっきはごめんね。」
と子供と妻と3人で誕生日パーティーを始める。
次の朝また同じようにごみ捨てから始まるが、
理想と現実のギャップやもやもやした気持ちを洗い流した表情になる。
さ、洗い流そ。
牛乳石鹸(おわり)
父親の内心(新井浩文の内心)
あの頃の親父とはかけ離れた自分がいる。
家族思いの優しいパパ。
時代なのかもしれない。
でも・・それって正しいのか。
親父が与えてくれたもの・・・俺は与えられているのかな。
ふとそんな事を思ったり・・。
さてそんな炎上するほどひどい内容だろうか?
なぜ牛乳石鹸のCMは炎上したのか。批判側の意見
こんな暗いCMじゃ誰も牛乳石鹸買わない。
牛乳石鹸はいい商品なのに良さが1mmも伝わらない。
自分が悪い事したのにさ、洗い流そ!とか終わってる。
旦那にゴミ捨て頼む妻が悪い女みたいにえがかないで欲しい。
ゴミ捨てしたくらいでイクメンパパぶらないで。
何で子供の誕生日に部下と飲みに行くとかありえない。
子供も奥さんも可哀想。
たしかに!!とおもう批判的な意見もあるが、腑に落ちない部分もいっぱいある。
牛乳石鹸のCMってそんなに炎上するほどの内容か?
何度見ても炎上するほどの内容だとは思えない。
新井浩文が演じる父親が子供の頃想像してた父親になれているのかどうか。
という葛藤をベースにしているのだが、
「自分が小さい頃親父にもらったものを自分が大人になって与えられているのか。」
という部分で悩んでいるだけだろう。
ゴミ捨てする父親、ケーキのお使いを頼まれる父親、これって俺が思ってた父親なのか?
という時代の流れについていけない男の昭和の親父みたいな憧れと現実のもやもやした感じ。
もっと父親って威厳のあるものじゃなかったっけ??という戸惑い。
あーこうやって悩んでる男性は世の中にいるんだろうなぁ。
と普通に感じる。
牛乳石鹸のCMの最後の『さ、洗い流そ』は解釈が違う気がする。
CMの最後の「さ、洗い流そ。」
この部分を
- ケーキ買った後飲みに行っちゃったけど洗い流そう。
- 子供の誕生日に部下と飲みに行っちゃったけど洗い流そう。
- 俺の失敗は全部洗い流そう。
こう解釈している人が多い気がする。
しかし何度見ても
不器用で上手く時代の流れについていけない父親。
妻や子供のために頑張りたい。あの頃の親父のように俺も強く与えてあげたい。
でも現実は違った。理想の父親像とは程遠かった。俺は何が正解か今のままでいいのかわからない。
でもこんなモヤモヤした気持ち。嫌な気分を洗い流そう。
という葛藤を描いた話に思えてならない。
頑固に俺は何もしないぞ!昭和親父だぞ!と威勢ふりまいてるわけでもないし、
仕事を頑張って部下の面倒をみて子供の事も考えて妻の家事の手伝いもしているわけだ。
でも頭の中の葛藤の話をしているだけで一体何がいけないというのだろうか。
自分のだめなところ、モヤモヤした部分、いい父になるために。
汚い部分を全部洗い流そう。そしていい父に!!
で良くないか?そういう話じゃないの?何がダメなの?
男女が逆の立場でも夫が結局批判されそうという意見。
夫が酷い。
奥さんが可哀想という女性側、主婦側が炎上させている事にたいして一つの意見があった。
逆にしてもどっちみち夫が悪者になるでしょ?
もし夫が家に待ってて妻が働きに出ていた。
夫は朝妻にゴミ捨てとケーキとプレゼントを頼む。
部下がミスをして部下のケアをしていろいろ仕事でも大変な事があって飲みに行く。
子供の誕生日なのになんで飲むんだよ!
と夫に怒られる。
という逆の展開だったとしても結局この夫ひどいと避難されるに違いない。
という意見があった。
結局炎上したとしても女性目線で話が進んでいる限り立場を変えたところで意味はないと。
なるほどそれも一理ある。
だって牛乳石鹸を買う割合が多いのはおそらく夫より妻なのだから。
牛乳石鹸のCMとしては失敗!作品としては良い物だと思う。
ちゃんと内容を理解してお互いの気持を道徳的に解釈したら見えてくるものもある!
CMの浅い部分だけ見て批判する人らは考えが浅い!!!
なんていうような動画のコメントを見つけたが、俺なりに思ったことがある。
たしかにちゃんと見たらしっかり伝えたい部分は見えてくるし、
俺も良いストーリーだなぁというか男性の葛藤がよく描かれてるなぁと感じた。
だがCMは映画やドラマじゃないので商品の価値が伝わらなければアウトだ。
すくなからず一人暮らしならまだしも家族をテーマにしたなら高確率で女性が牛乳石鹸を買う可能性があり、
女性にフォーカスしたCMのほうが売上は上がったはず。
あえて男性目線での男性ならではの苦痛と浄化みたいなものをテーマにしたことで炎上している。
こういう家族系の父親にフォーカスした映画としてみるなら良いだろう。
だが牛乳石鹸という商品CMとして見るなら視聴者が意図をつかめないなら広告としては0点だ・・・
牛乳石鹸炎上まとめ
YouTubeのコメント欄には批判的よりわりと「いいCMじゃん」という声があった。
なんでこれで炎上するのか意味わからないと。
色んな不器用な人が生きていく様を描きたかっただけじゃん。という意見もあった。
俺もそう思った。
だがそれ以上に女性の気持ち、男性の気持ち。夫の気持ち、妻の気持ち。
それぞれの考え方や時代や生き方があってお互いを理解できればいいだけの話で否定的に炎上まで起きると
何だかなぁとは思ったりする。
これが時代ってやつか。
ただ先程も言ったようにじゃあ牛乳石鹸のCMとしてみたらどうなの?となると
牛乳石鹸の良さはとくに伝わってない笑。
牛乳石鹸の良さがわかんねぇよ!と言っている人には共感する。