モクジ
コーヒーアートという絵を知ってますか?
コーヒースプーンとインスタントコーヒーだけで描く絵の事である。
絵の具では作れない独特の風合いと、コーヒーから出来た色という自然色がなんとも落ち着いた雰囲気を醸し出す。
今回はそんなコーヒーアートの魅力や凄さ。
日本でコーヒアートの第一人者といわれる藤原英樹さんについて。
コーヒーアートってどうやって描いてるの?
などなどを紹介していこうと思う。
日本のコーヒーアート第一人者である藤原英樹さん
藤原英樹さんは一日のスタートをしっかりときるために朝のコーヒーは欠かせなかった。
だから毎日必ず朝はコーヒーを飲んでいたのだ。
そんなある日コーヒーカップの底に残ったコーヒーをスプーンですくって目の前の紙に線を引いてみた。
するとものすごく綺麗な一本の直線が描けてしまったらしい。藤原英樹さんはそこで
「あ、こんな綺麗な線が出来るなら絵も描けるな」
と思ったのだ。
いや普通コーヒーの残り汁を紙にスーッと描いてみようと思わないんだけどな!!
現在は長崎県松浦市の道の駅松浦海のふるさと館を中心として展示会など作品を販売しているが、
かなり有名になりつつあり全国展開していくことも予想される。
藤原英樹さんの作品。販売する上でのポリシーについて
これが本当にコーヒーだけで描かれた絵なのだろうか・・・全く信じられない。
先程販売は長崎県松浦市の道の駅松浦海のふるさと館を中心として展示しているといったが、
ここで藤原英樹さんのコーヒーアート販売に関してのポリシーのようなものを話しておこう。
①基本的にオーダー作品は描かない。
よりコーヒーの独特の味を出す作品を作りたいため自分の世界で描く。
②原画は販売しない。複製物のみ。
コーヒーを使って描くため、腐敗など劣化が起きる事を考えて複製販売のみにしている。
収入はほとんどコーヒーアートによるものにもかかわらずオーダーメイドを受け付けないのと、
一番コーヒーアートとしてきれいに見える時を複製販売して劣化してしまう原画は売らないというあたり強いこだわりを感じる。
コーヒーアートの凄さ。新しいアートの形
藤原英樹さんのコーヒーアートは絵画にすることで額に飾るものだ。
だが藤原英樹さんがコーヒーアートを始めたのは元々コーヒーを飲んでる時に垂らして絵にしてみたところから始まる。
ラテアートとは違う形の新しいコーヒーを使った芸術と言えるだろう。
コーヒーカップのまわりをコーヒーで描いた絵があるカフェなんてあったら絶対に流行る事間違いない。
もちろん毎回絵を描くわけにはいかないが
「この絵もコーヒーで描かれてるんですよー」
なんて会話がよりいっそうその場をオシャレに演出してコーヒーを美味しくしてくれるだろう。
コーヒーアートはこうやって描く!コーヒーアートの描き方、作り方。
コーヒーアートで用意するのは3つだ。
1、白い用紙。
2、インスタントコーヒー
3、スプーン
以上!
こんな素晴らしい絵を描くのに使ってるのこの3つだけ?!
と驚くが本当にそれだけだ。
コーヒーアートは白い用紙なら何でも良い。
藤原英樹さんいわく
「別に紙のこだわりは無い。吸収してくれる紙ならなんでも大丈夫」
とのこと。
紙が水を吸い込んだ時の独特のシミのようなものが水彩画の醍醐味ではあるが、
コーヒーアートも同じだろう。
本来はコーヒーがこぼれてしまえばそれはシミでしか無いが、
コーヒーアートはそのシミを最大限芸術として活用する。
インスタントコーヒーの濃淡だけで描く!乾かしてはまた描く!
コーヒー自体はインスタントコーヒーの粉の量や水の量で濃さを調節する。
だが基本的にはコーヒーが乾いた時の独特の濃淡を出すために、
乾かしては描く!乾かしては描く!の繰り返し。
濡れている時に一気に描くことはない。
スプーンのいろいろな場所で細い線やベタ塗りなど様々な表現を!
藤原英樹さんが初めてコーヒーで線を描いたのもこのスプーン。
スプーンのいろいろな場所でいろいろな表現が出来る。
- スプーンの広い場所で撫でるように塗るとベタ塗りが出来る。
- スプーンの角を使えば線が描ける。
- コーヒーのついてない部分で削るように描けばコーヒーを取り除ける。
様々な方法で一つの絵を仕上げる。
白い部分はすべて紙本来の色のみなので、あとから薄くすることが出来ない。
藤原英樹さんも最初は塗りすぎてしまった!!と失敗ばかりしたそうだが、徐々に濃淡や塗る場所などコツがわかってきたようだ。
イタリア人アーティストのGiulia Bernardelliさんのこぼしコーヒーアート。
Giulia BernardelliさんのInstagramより
Giulia Bernardelliさんもコーヒーアートとして有名だ。
この人は絵画というよりまた少し変わったやり方で
まずコーヒーをこぼしてそのこぼれたコーヒーの方を利用してそこに絵を描き上げる。
まるでおとぎの国がコーヒーの中から溢れてきたようだ。
コーヒーカップごと絵画にしてこのまま閉じ込めておきたいと思ってしまう。
カフェでコーヒーをこぼしたお客さんがもしこんな絵を描いてしまったら俺なら絶対テーブルを拭けない・・・。
コーヒーアート絵まとめ。
サンドアートだったり落ち葉アートなど身の回りの物で芸術を作り出すというのは昔からあるが、
コーヒーアートという新しい芸術がまた増えたなぁと思う。
そしてこの芸術の素晴らしさは用意するものが紙とスプーンとインスタントコーヒーのみ。
手軽に皆チャレンジできるのでコーヒーが好きな人は試してみてもいいかもしれない。
ただコーヒーアートはセンスと技術力のみの芸術となるので藤原英樹さんのように上手くはいかないけどね笑。